熟練プロがおしえるジャズピアノ講座!ジャズピアノ、作曲、アレンジ(編曲)に興味のある方、大いに学んでください。

ジャズピアノ・小説

ジャズピアノ小説 ~ 希望の光編 ~

業界初の試み! ついに、待望(ん、誰の待望???)のジャズピアノ小説、連載始まる!!


ドラ老師とノビオのジャズピアノ成長物語 ~ 希望の光編~




【登場人物】

ノビ夫 :20歳。小さい頃、少しキーボードをかじった程度。あるきっかけから、どうしてもジャズピアノを弾きたいとおもうようになる。しかし、元来の怠け者で、不器用でもあるため、なかなか上達せず、ドラ老師の手をとてもわずらわせることになる。

ドラ老師:ジャズ・ピアノ指導のマスター。年齢不詳だが、150歳以上とも言われている。訳あってノビ夫のトレーニングを担うはめに。

ヒケル:2160年代の日本で、将来をもっとも期待されているジャズピアニストの1人。実は、ノビ夫から3代目の孫にあたる子孫である。

カナデ:ノビ夫の同級生の女の子。ノビ夫が、一方的にあこがれている。クラシックやジャズピアノが大好き。ビル・エヴァンスを聞きながらハーレクィン・ロマンスを読むのが彼女にとって大切な時間。




【あらすじ】

ドラ老師は、ヒケルのジャズピアノの師匠。ヒケルは、ノビオから3代目の孫にあたる。
ヒケルは、2160年の日本で、今やスターとして将来をもっとも期待されている若手ジャズピアニストである。

しかし、先祖であるノビオがジャズピアノをいつまでも弾けないままでいるため、その後の子どもや子孫の代にまで悪い影響が出始めていた。それは当然ヒケルにも・・・。

ヒケルは、このままでは、自分の未来が書き換えられてしまうと危機を感じたのだ。

そこで、ヒケルはそれをくい止めるため、自分の師匠であるドラ老師に、自分の先祖にあたるノビオの教育係になってもらうよう頼んだ。

教育係として過去の世界に送へコンタクトしたドラ老師は、冴えないノビオを、なんとかいっぱしのジャズピアニストにすべく、あの手この手を使って指導、奮闘する。

ノビオは、手取り足取り老師に教わり、いつも頼りっぱなしの状態になる。

しかし、日常の中で、つまづきながらも、反省し学んでいく。そのようにして、彼が歩んでいく未来は、少しずつ良い方向へと変わっていく。





ビル・エヴァンスへの嫉妬


カナデ:「もう、いい!ノビくんなんてっ!」

ノビ夫 :「あぁ、カナデちゃん!ちょ、ちょっと待ってーっ!!」

「・・・・・」

あ~ぁ、ふられちゃったよ・・・。だめだなぁ、ぼく。なにやってんだろ。やっと付き合ってもらえるようになったばかりっだったのに・・・。

わが人生、最悪の日、ってかんじだな。

いまさら後悔してもしようがないけど、なんであんなこと言ったんだろう・・・。ビル・エヴァンスなんて、聴いたこともないのに「ジャズピアノなんて、みんな同じようなもんでしょ?」なんて。

カナデちゃん、ビル・エヴァンス、好きそうだったもんなぁ・・・。

やっぱり、ぼくの性格が災いした。軽薄でノリが軽いぼく自身を、恨む・・・。っていうか、深層心理的には、あの一瞬、ビル・エヴァンスに、きっと自分は嫉妬していたんだ・・・きっと。

でも、そこを理性でグッと抑えられなっきゃ…まだ大人にはなりきれないなぁ、ぼく。

恋愛だけじゃなくて、いつも同じような失敗しちゃってて。なんとか自分を変えたいけど、世の中そんなかんたんにはね・・・。

人生全体が、成長どころかマイナス成長って感じの、今日このごろ。

そりゃ、ぼくだって、ジャズピアノの一曲でもカッコよく弾いてさ。カナデちゃんをあっと言わせたいさ。でも、きっと難しいよ、ジャズピアノなんて。弾いてなくたって、わかるよ。しょせん、ぼくの辞書にはジャズピアニストって文字は存在しないんだよ。

あ~ぁ、きょうは、ダメ。ショックすぎて、ブルーすぎて、何も手につかない。

とは言うものの、何もせずにいても、気が狂いそうに憂鬱だよ・・・。

ちくしょー、そのビル・エヴァンスってやつ、どんなやつだ。で、どんな曲弾いてるのよ、実際。

腹立つよ、まったくっ!

ちょっと、スマホでも見てみるか。とにかく、いま何かしてないと、気持ちがもたない・・・。

えっと、Youtubeでと。
これか。


”ガーーーーンッ!!”

こ、これが、ジャズピアノ・・・。

カッコよすぎる!。

ジャズピアノって、レトロっぽくて、暗いイメージだと思ってたのに、ぜんぜんちがう。

なんていうか、土臭さもなくて、オシャレでスマート。
これも、ジャズピアノなのか・・・。

カナデちゃんが、大好きなのも、わかる気がする。

うーっ、弾いてみたいよ、ぼくも・・・。
もしこれが弾けたら、きっとカナデちゃん、ぼくのこと見直すだろうなぁ・・・。

そもそも、この動画を見終わった瞬間、”これ、弾きたい”って、陶酔状態になった。完全に音楽砂漠だった頭ン中に、おもいっきり清らかな水を流し込まれて、いきなりオアシスができちゃったみたいだ。

どうやら、ぼくも、完全にビル・エヴァンスに頭の中を占拠されたみたいだ・・・。



謎のエリート・ジャズピアニスト、参上!


ノビオ: でもなぁ、こんなぼくじゃ、ぜったい無理だろうなぁ。こんなすごい曲を弾くのって。
小学生の頃、たしかにクラシックピアノを少し習った時期があるけど、曲が退屈で退屈でがまんできなかったんだ。だから、練習は、レッスンに行く前の5分間だけ。それに、練習してないから、先生も怖かったしなぁ。すぐやめちゃったよ。中学校もさ、いちおうかっこつけてバンドとかつくってキーボード担当したけど、いつのまにやらフェードアウト、お決まりのパターンさ。

それに、なにごとにも、天性のものぐさ野郎。こんなかっこいいジャズピアノが弾けるようになるまで、がまんできるとは到底おもえない。指もきっと動かないだろうし。

やっぱ、ぼくには、無理か・・・。冷静に考えて。

さっきは、きっとどうかしてたんだ。
あまりのビル・エヴァンスの衝撃に、頭がヒートしちゃって、正常じゃなかったんだ。

「ジジジジジ・・・・ガガガガガー」

あ、あれ?Youtubeが、なんかおかしくなっちゃった。なんでだろう。さっきまで、ビル・エヴァンスの曲が流れてたのに、いきなり・・・。

ヒケル: 「Yah!はじめまして。」

ノビ夫: 「き、きみはだれ? っていうか、なんでYoutubeからぼくに話かけられるの?っていうか、Youtubeは再生だけのはずなのに・・・。」

ヒケル: 「Non,non,non!驚かせてゴメン。ウフッ…いや、もっと驚くかもしれないけど、じつは、ぼくは今、時間を超えて、未来からコンタクトしているんだ。」

ノビ夫: 「みっ、未来から? ウソだろ!SFじゃあるまいし。そんなバカなこと、ありえない。いったいどこからネット中継してるのさ?」

ヒケル: 「NO,no,no kidding!…そうじゃないんだけどなぁ、おじ~いちゃん。」

ノビ夫: 「おじいちゃん? おい、ちょっと待ってよ。ぼくは、まだ20歳だよ。それに、きみから、おじいちゃんって言われる筋合いはないよ!」

「あぁ~、なんだかわからないことだらけで、頭がパニック!いったいぼくの目の前で、何が起こっているのぉぉ~。」

ヒケル: 「ラジャー!じゃぁ、ちゃんと説明するよ。」

「ぼくの名前は、ヒケル。今、未来から通信しているんだ。そして、ぼくは、おじいちゃん、つまり、ノビ夫さんからたどって三代目の孫にあたる。Youtubeはね、こちらからハッキングして、強制的にビデオ再生から通信に切り替えたんだ。未来の世界ではね、youtubeは双方向の同時通信はもちろん、未来と過去をつないで通信できるようになっているんだ。ただ、残念ながら、タイムマシンはまだできていない。だから、そちらの世界にまでは行けないんだ。You see!」」

「それでね、なぜおじいちゃんに、わざわざコンタクトしにきたのか、話すね。じつは、ぼくはジャズピアニストなんだ。いま売出し中のね。自分で言うのなんだけど、けっこう世間も『期待の新星 イケメン・ピアニスト』なんていって、ぼくのことをもてはやしてる。だけど、今後のおじいちゃんの動向によっては、ぼくに悪い影響を及ぼしかねない。詳しい説明は省くけど、要するに、おじいちゃんには、ジャズピアノをがんばって弾けるようになってほしい。そうでないと、今のぼくのジャズピアニストとしての存在が危うくなるんだ・・・。」

ノビ夫: 「そんな話は信じられない・・・。信じろって言うほうが、無理でしょ。」

ヒケル: 「Hey You! ジャズピアノは、上手くなりたくないの?」

ノビ夫: 「そりゃぁ、カッコよく弾いてみたいけどさぁ・・・。いや、なんで君に言われなっきゃいけないのさ!それは、こっちの問題。ほぅっておいてよ!」

ヒケル: 「じゃぁ、You! カナデちゃんとは、このままでいいの?」

ノビ夫: 「オ、オイ! どこからのぞき見してたんだっ!最低だな、きみ。それ、犯罪、ハ・ン・ザ・イ!!」

ヒケル: 「Oops! い、いや・・・、別にどこかからのぞき見してたわけじゃないけど。でも、ある意味のぞき見かな・・・。」

ノビ夫: 「何わけのわからないこと、言ってんの!」

ヒケル: 「ほら、おじいちゃん、無精のくせにナイーブなところもあって、日記だけはつけてたでしょ?それが、うちの蔵に残っていて、You see?」

ノビ夫: 「ヒィーーーーッ 恥ずかしい!(顔真っ赤) ってことは、もしそれが本当なら、きみは、ぼくの未来のことを全部知っているのぉ~(エコー)」

ヒケル: 「ノビ夫さんには、今、埼玉に住んでいるおばあちゃんがいるでしょ。そのおばあちゃんね、残念ながら今年亡くなるの。最初は、ちょっとした風邪だった。いったん良くなったけど、その後、入院。結局、気管支が炎症をおこして、それが原因で。Sorry!」

ノビ夫: 「えっ・・・! そんな・・・。」




運命のあの人、現る!


ヒケル: 「Anyway、とにかく、今はぼくを信じてくれないかなあ。どのみち、カナデちゃんと仲直りするためには、ジャズピアノくらい弾けないと難しいとおもうよ。」

ノビ夫: 「まぁ、それはたしかに・・・そうだけど。」

ノビ夫: 「じゃぁ、きみが教えてくれるのかい?」

ヒケル: 「Non,Non,いや、ぼくじゃないんだ。」

ノビ夫: 「じゃぁ、いったいだれ?」

ヒケル: 「Yes,My Masterぼくの師匠さ。今ここに呼ぶから」

ヒケル: 「先生ぇー!」

ドラ老師: 「はいよ。おまえがノビ夫か?」

ノビ夫: 「あ、はい、そうですけど・・・。」

ドラ老師: 「ふ~む。なんだか、冴えない顔しとるのぉ~。」

ノビ夫: 「ち、ちょっと、人を顔で判断しないでくださいよっ! (何だこの爺さん、失礼だなぁ~まったくっ! 人の事言えるか!自分だって、髪のばしっぱなしのしわくちゃ老人のくせに・・・。)」

ドラ老師: 「ん?? なんか言ったか?」

ノビ夫: 「い、いぇ。べつに。」

ヒケル: 「先生は、教えることにかけてはBest of Universe 天下一品さ。ぼくのタレントを引き出してくれて、世に出ていけるようになったのは、先生のおかげなんだ。」

ドラ老師: 「う、ふっ、ふっふ。とにかく、おまえのめんどうを見ることになった。わしもな、見てのとおりけっこうな歳でのぅ。これ以上仕事が増えるのは骨が折れる。ゴホッ、ゴホッ。こうみえてものぅ、なにかと忙しい。ほんとうのところはお断りしたいところじゃがな。しかし、なに、そこは、かわいい弟子のヒケルのたっての頼みじゃからのぅ。」

ノビ夫: ・・・・・。(だったら、べつにいいのに。頼んでもいないし・・・。)

ドラ老師: 「まぁ、とにかく、しっかりやれ。やり方は、おしえてしんぜよう。」

ノビ夫: 「あ、あのぅ・・・」

ドラ老師: 「なんじゃ?」

ノビ夫: 「あ、いぇ・・・。」

ドラ老師: 「ふむふむ。おまえが、怠け者で、あきっぽいことは、よう知っておる。じゃから、しょっちゅう、おまえにコンタクトするぞ。怠けんようにな。なぁに、おまえの持っているパソコン、タブレット、モバイルのどこにでもアクセスできる。楽しみにしててくれよ。おまえはもう、逃げ切れんのじゃ。ヒィーーヒッヒィヒッヒッ!!」

ノビ夫: ・・・・。(げぇっ!ぼくは、まるで蛇に睨まれた蛙だ・・・。)」

ドラ老師: 「それじゃぁ、また明日じゃ。わしはこれから、ちょっと用があるんでの。」

ノビ夫: 「あ、あの。ちょっと・・・。」

ドラ老師: 「なんじゃ?まさか、いやと言うつもりは、ないじゃろうな~ぁ?」

ノビ夫: 「あ、それは、その・・・。はい・・・。」

ドラ老師: 「そうか、おまえも、やる気になったようじゃな。うれしいぞ。ヒィーーヒッヒィヒッヒッ!さらばじゃ。(エコー)」

ヒケル: 「Don`t youWorry! だいじょうぶ。心配いらないよ、おじいちゃん。先生にまかせれば、ノープロブレム。がんばってよ。ぼくの未来だけじゃなくて、おじいちゃんの未来もかかっているんだからネ!それじゃぁ、ぼくも忙しいから、今日はこれで。See You,Bye Bye!」

ノビ夫: 「あ、ちょっと、きみ!」

「・・・・。」あ~、帰っちゃったよ。

なんだか、けっこうたいへんなことになっちゃった・・・。ぼくの未来にもかかわるって言ってたな、なんだろう・・・。まだ、頭がパニクってるけど、やるしかないのかな、ぼく・・・。はぁ~、どうなることやら・・・。



まずはジャズのリズムを会得! (1)

ノビ夫: ふぁー眠い、眠い……。昨日はゲームよくやったよなぁ!気がついたら朝の4時。我ながらよく遊んだと思うよ。充実感いっぱい!
さて…っと、ネットでも開いて世間様の情報集収でもやるか!
PCの電源オンっと。

「起動音」

そういえばこの前PC開いた時の事……あれは何だったんだろう。
へんな爺さん…ドラ老師とか言っていたけど。
あの爺さん、本当にピアノをカッコよく弾かせてくれるのかな?
それに、僕の3代目の孫とかいう男…ヒケルとか言っていたよな。
僕の子孫?ウフッ。…という事は、もしかしてカナデちゃんと一緒になれるという事じゃないか。
ラッキー!あんど、ハッピー!ウフッウフフ…

「キュイーー一ン」

ドラ老師 :  なんじゃい!その腑抜けた顔は。まるでグラドルを初めて見た中学生のようじゃのう。ウヒッヒッヒー…ウゴホッゴホッゴホッ。

ノビ夫: でっ!出たぁー!

ドラ老師:  出たとはなんじゃい! さぁ、今日からレッスンの始まりじゃ。

ノビ夫:  レッ、レッスン。…でも今度にしません?このごろピアノなんか触ってないし、キーボードは向こうの部屋に起きっぱなし。こっちに持ってくるのは面倒だし、それに…

ドラ老子:  フォ、ふぉ、ほー。心配することはナ〜イ!今日のレッスンは鍵盤は使わん。

ノビ夫:  鍵盤を使わない!そんなんでレッスンできるの?

ドラ老師:  大丈夫、大丈夫。心配することはないワイ。
よいか! ジャズピアノを上達させるための第1歩はリズムじゃ(エコー)

ノビ夫:  リズム!

ドラ老師:  そうじやゃ、そうじゃ。リズムのノリ無くしてジャズは弾けん。さっそく始めるぞ!

ノビ夫:  は~い。

ドラ老子:  まずワシと一緒に、1,2,3,4とくり返し、声を出してみるんじゃ!それ!

2人で:  1,2,3,4,1,2,3,4……。

ドラ老師:  そうじゃ、そうじゃ。これが基本のリズムじゃ。よいか!メトロノームのように均等に声を出すのじゃ。それもう1回!

ノビ夫:  ふぁーぃ。1、2、3、4、1、2、3、4…

ドラ老師:  フーム。だいぶ良くなってきたのぅ。では、次のステップじゃ。
このテンポでワシが1と3で声を出すから、オヌシは2と4で声を出せ!

では行くぞ!それイチ。

ノビ夫:  は、はい!2。

ドラ老師:  それ、サン。

ノビ夫:  4。

ドラ老師:  そうじゃ!その要領で繰り返すぞ。

2人で:  1、2、3、4、1、2、3、4…。

ドラ老師:  今度は逆じゃ。オヌシが1と3。ワシが2と4じゃ。

ノビ夫:  ハイッ。

2人で:  1、2、3、4、1、2…。




まずはジャズのリズムを会得! (2)

ドラ老師: フーム。大分慣れてきたようじゃのう。さてこれからが本番じゃ!
オヌシ、メトロノ一ムは持っているか?

ノビ夫: ハ、ハイ。昔、ピアノを習い始めた頃、お母さんが買ってくれた物があります。懐かしいなぁ、あの頃は楽しく弾いていたのに…。

ドラ老師: フン。そんな話はどうでもよいわい。さぁ、早く持って来い。

ノビ夫: ハ、ハ〜ィ。まったく人使いが荒いんだから。これだから爺さんはやだよ。ブツブツブツ…。

…持ってきましたぁ。

ドラ老師: ヨシヨシ。さぁ、始めるぞ!まずメトロノームを鳴らすぞ。テンポは少し早め…
そうだのう、140で始めよう。カチ、カチ、カチ…。さぁメトロノームに合わせて声を出せ!

ノビ夫: ハ、ハイッ!1、2、3、4

ドラ老師: フム、フム。その調子じゃ。先程のトレーニングで大分うまくなってきたぞ。
では次じゃ!このテンポで2と4だけ声を出すのだぞ。最初から1人でやるのは、大変だろうから、ワシが助けてやろう。ワシは1と3に声を出すぞ。
ソレ! 1

ノビ夫: 2!

ドラ老師: 3
ノビ夫: 4!

二人で: 1、2、3、4、1、2…。

ドラ老師: ヨシ!良く出来たぞ。さぁ今度は一人で2と4だけ声を出すのだ!

ノビ夫: ハイ。ノビ夫やります!

ドラ老師: ホォ、良い返事じゃ。

ノビ夫: ウン、 2、ウン、4、ウン、1…いけね、間違えた。

ドラ老師: バカモン!焦るでない。心をリラックスさせるのじゃ。

ノビ夫: ハ、ハーイ。(焦るな、焦るな、気を落ちつかせろ、ノビ夫)

ウン、2、ウン、4、ウン、2、ウン、4…

ドラ老師: そうじゃ、そうじゃ。やればできるではないか。

ノビ夫: ハイ! ウン、2、ウン、4、ウン、2、ウン、4…




まずはジャズのリズムを会得! (3)

ドラ老師: フーム。大分上達したのぅ。
ヨシ!今日のトレーニングの最終段階じゃ。心して励むがよいぞ!
まずメトロノームを半分のテンポ70に変えるぞ。
メトロノームの音を聴きながら先程のテンポ、つまりテンポ140で1、2、3、4、声を出すのだ!

ノビ夫: ?……??

ドラ老師: チィーッ、鈍い奴じゃのぅ。つまりは〜、メトロノームの1音、1音を2つに分けろ、という事!わかる?

…うーん、ワシがやってやる。1、(2)、3、(4)…

ノビ夫: あ、クリック音の間にも音を入れる、という事か! 
やってみます。
1、(2)、3、…あれれ上手くあわない。もう1回。1、(2)、3…。変だなぁ。

ドラ老師: 落ちつけ、落ちつけ。テンポ140のクリック音を思い出すのじゃ。

ノビ夫: ハ、ハイ。1、(2)、3、(4)、1、(2)、3、(4)…

ドラ老師: そうじゃ、そうじゃ。

ノビ夫: 1、(2)、3、(4)、1、(2)、3、(4)…

ドラ老師: 良いぞ、良いぞ!その調子じゃ。フムフム、なかなかの上達ぶりじゃのう。では、このメトロノームの音を1、と3にして、オヌシは2と4に声を出すのじゃ。
ほれ!先程やったじゃろ。

ノビ夫: あーっ、ウン、2、ウン、4っていうやつ!やってみます。
ウン、2、ウン、4、ウン、2…いけね!ズレちゃった。

ドラ老師: 焦るな、焦るな。先程のテンポを思い出せ!

ノビ夫: ハ、ハイ。ウン、2、ウン、4、ウン、2、ウン、4…ダメだ、ちょっと緊張しちゃったかな。もう1回!

(何度も繰り返すノビ夫)

ドラ老師: ウーム、大分良くなってきたぞ。

ノビ夫: ハィ、大分楽になってきました。ウン、2、ウン、4…

ドラ老師: ヨシ!今日最後のトレーニングを始めるぞ!

ノビ夫: え〜〜っ。まだやるの!もういっぱい、いっぱい。勘弁してよ〜!

ドラ老師: 泣き言を言うでない(エコー)今のリズム感覚が大切なのじゃぞ!
今度はメトロノームの音を2と4に想定して、オヌシが1と3に声を出すのじゃ。

ノビ夫: ヒェ〜!で、出来ないよぉ〜〜。

ドラ老師: やる前に出来ないなどと、いうでない!……
ふ〜む、こんな感じでやってみるのはどうかな。まず、少し前のトレーニングに戻って、メトロノーム音を2つに分割して1、(2)、3、(4)と歌ってみる。慣れてきたら、数字を一つずらして、2からスタートさせ、2、(3)、4、(1)とくり返し歌ってみるというのは、どうじゃな?

ノビ夫: 2、(3)、4、(1)か…。取りあえずやってみるか。

ドラ老師: ホッホッホーっ。少しやる気が出てきたようじゃのう。
では始めなさい。

ノビ夫: ハィ!!ヨシ、まず倍のテンポを感じて…メトロノーム音を2から合わせて…っと。行くぞ、ゴーッ!2、(3)、4、(1)、2、(3)、1、イケネ!つい、音が鳴るところを1と言ってしまう。もう1回。2、(3)、4、(1)、2、(3)、4、(5)、ヒェ〜、5と言っちゃったよお。2、(3)、4、(1)、2………

(悪戦苦闘?するノビ夫だが次第に長く歌えるようになる)

ドラ老師: そうじゃそうじゃ、オヌシ意外とリズム感良いのお’ホッホッホ。

ノビ夫: 2、(3)、4、(1)、2、(3)、4…

(エッ褒められた!何かいい気分。気分いいので、ちょっとこの爺さんがカッコ良く見えるよ!)

ドラ老師: コラーッ、リズムが擦れるぞ!何てリズム音痴なのだ!しっかりメトロノームを聴け!

ノビ夫: (何だよ、このジジィ。悔しいな、オレにだってプライドがあるんだ)
ハイ、ちゃんと聴きます。2、(3)、4、(1)、2、(3)、4、(1)、2、(3)、4…
アレ、さっきより楽になってきた。なんか…このウン、チャ、ウン、チャのリズムが気持イイ!

ドラ老師: そうじゃ、その気持ち良さがジャズのリズムの気持ち良さじゃ!
どんな名プレイヤーもこの気持ち良さを感じながら演奏しているのだぞ!

ノビ夫: エッ!みんなこの気持ちを感じているの?感激、衝撃、それに刺激的!

ドラ老師: 何だ、その語呂合わせは!もっと頭を使え!

ノビ夫: す、スミマセン!作者がアタマが悪いもんで。

ドラ老師: 厶ムム …まだ楽屋オチは早いぞ!
と、ともかく今日のトレーニングでジャズのリズムの原点を会得したのは上出来じゃ!
ではまたやって来るぞ、ほな、バイなら!!

「ヒューーーン」

ノビ夫: あ~あっ、いっちゃったよ!本当に変な爺さんだなぁ。でも意外とリズムって面白いもんなんだなぁ〜。ウン、チャ、ウン、チャのリズムって結構気持ちヨカッたぞ!ピアノ弾がなくても出来るから楽だね、ちょっとやってみよう〜っと!




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